私たちの仕事

母牛から生まれた子牛を健康に育て、やがてその牛が母となり子を産む。
私たちはその牛から乳を搾り、その牛が快適に過ごせるようできる限りのことをする。酪農はこの繰り返し。
でも同じ牛は一頭もいない。同じ日は一日もない。毎日新しい発見と感動がある。技術も日々進化する。
だから酪農はおもしろい。
これが私たちの仕事です。

搾 乳

朝夕2回ミルキングパーラーに牛を誘導し2人で搾乳します。
乳房や牛乳に異常がないかチェックしながら搾っています。
ロボット牛舎では搾乳ロボットから得られた情報をもとに、問題のある牛のチェックをしたりデータを管理するのが主な仕事です。

作業風景

牛舎管理

ベッドの糞を落としたり機械での砂の補充、水槽掃除などが主な仕事です。どれも牛乳の品質や牛が快適に過ごせるかに大きく関わります。作業しながら牛を観察することも大事な仕事です。

作業風景

飼料管理

牛のエサを大型のトラクターで撒くのが主な仕事です。撒き方やタイミングによって牛の食べ方が変わってしまうのでいつも同じが大事になります。牛の状態や食べ具合を見ながら、飼料会社やコンサルタント獣医と連携してエサの配合を調整しています。

作業風景

健康管理

分娩後の牛は体調を崩しやすいので、フレッシュチェックと言って特に注意して体温、胃の動きなどを見ています。調子の悪い牛に点滴をしたり、獣医の診療対応もしています。牛は自ら痛みや不調を訴えられないので観察力が必要です。

作業風景

繁殖管理

牛は分娩しなければ牛乳を出しません。そのため妊娠させることがとても重要になります。毎日各群をまわり発情している牛を見つけ、人工授精師に授精を依頼します。また毎週の獣医の検診に帯同し、妊娠の有無を確認したり今後の繁殖計画を立てたりします。

作業風景

哺育・育成管理

朝夕のミルクやり、エサやりと掃除、体調管理が主な仕事です。
子牛たちは1頭1頭個性豊かなので、個性に合わせて育てています。美馬農場では和牛の子牛も育てています。和牛はホルスタインより弱く飼育が難しいですが、自分が育てた子牛が高く売れるとやりがいを感じます。

作業風景

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アニマルウェルフェア(Animal Welfare)
アニマルウェルフェア(Animal Welfare)とは、欧州で提唱され始めた国際的動物福祉の概念です。
感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法をめざす畜産のあり方です。家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながると考えられます。

アニマルウェルフェアの指標「5つの自由」

  • 1飢餓と渇きからの自由

    新鮮な餌及び水の提供

  • 2苦痛、傷害又は疾病からの自由

    疾病等の予防及び的確な診断と迅速な処置

  • 3恐怖及び苦悩からの自由

    心理的苦悩を避ける状況及び取り扱いの確保

  • 4物理的、熱の不快さからの自由

    適切な飼育環境(温度、湿度等)の提供

  • 5正常な行動ができる自由

    動物が実行したいと思った自然な行動がとれる機会

牛